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歳時記


梅雨&五月晴れ
 
6月11日、とうとう梅雨にはいりました。ちょうどこの日は二十四節気の「入梅」にあたります。
ウメの実が黄熟するころの雨だから梅雨とよばれ、
陰暦では五月の雨で「五月雨」と呼び、その晴れ間を「五月晴れ」といいます。
 
雨は、ときには激しく河川を濁流にしますが、ときには恵みの雨となります。
昨日の激しい雨で、植物も潤ったことでしょう。
私達人間も暑さからのがれて、ほっと息をつきました。
 
しかし、翌日からはさっそく「五月晴れ」が続いています。
アジサイの花もなんとなく干乾びて見えるのは、気のせいでしょうか。
 
江戸時代、博物学者シーボルトが愛人の「お滝さん」(楠本滝さん)に因んで、アジサイに
Hydrangea otaksaと名づけた話はとても有名です。
シーボルトの見たアジサイは、今の花と比べると、もっともっと瑞々しくて、生き生きしていたことでしょう。