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歳時記


バラ効果
 
 バラの花がきれいな季節になりました。
 
 赤、白、ピンク、黄色といろいろな色のバラを見かけます。
 「どれもきれいに咲いているのですが、中でも垣根に植えられていた黄色のバラがいいな。と思いました。
 
 バラの甘い香りは、神経の緊張を和らげ、ホルモンバランスを調え、ホルモンの分泌を活発にする作用があり、
 古くから香気療法に使用されてきました。
 元気がないとき、虚弱体質の人、更年期障害で不定愁訴がある人、心身が極度に疲労しているときなどにおすすめです。
 
 薬用効果は、花の香りだけではなく、果実の香りや果実そのものにもあります。
 
 「営実」、「金桜子」。どちらもバラの仲間の果実です。
  「営実」はノイバラの実で、煎じて瀉下、利尿薬とし、
  「金桜子」はナニワイバラの実で煎液を強壮、収斂、止瀉薬とします。
 
 ハーブティ(薬湯)として有名な「ローズヒップ」は、ノイバラ仲間の実のことで、湯を注ぎ芳香と風味を楽しみます。
 
注意:「営実」は過量の服用により、暴瀉することもあります。使用の際は、必ず適量を確認しなくてはいけません。