イチジクの学名はFicus carica L. で、クワ科に属し、その実を果物として、食用にします。生のままでは早く腐ってしまうことから、乾燥品やジャムとしても利用されます。日本では、生果は6月から11月までが出回る時期です。イチジクには夏果と秋果があり、1年に2回の旬があります。夏果は芽のまま冬を越して翌春に成長し6~7月に熟し、一方秋果は今年伸びた枝につく実で9~11月に熟します。

イチジクは民間薬として、葉を、痔疾、胃の不調に用いるとされます。イチジクの実や枝、葉を折り取ると、断面から白い乳液が出てきます。その乳液にはフィシンというたんぱく質分解酵素が含まれます。乳液に触れると皮膚がかぶれる可能性があるため、肌が弱い人は気を付けたほうがよいでしょう。

イチジクは漢字で「無花果」と書きます。イチジクは、外見上は、花が咲くことがなく、葉の脇にいつのまにか小さい実ができ、次第に熟します。実際は、イチジクの実は特殊な構造で、壺のような形をした実の内側に、多くの花がついているのですが、外側から見えないため、あたかも、花が咲いていないのに実がなるように思えることから「無花果」と名付けられました。生のイチジクの実を割ると周りに白い部分がありますが、そこは花托(花の一部である)で、中央の赤い粒状の部分が、多数の花にあたります。