謹賀新年

今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。2025年の干支はヘビです。蛇は脱皮を繰り返しながら、大きく成長していきますので、今年は飛躍の年となります。

お正月を迎え、おせち料理のいわれについてですが、おせち料理だけではなく、師走の頃からの集大成と考えるとわかりやすいようです。

師走の頃は、「師が走る」と書くように、一年の中でも大変忙しい日々が続き、年の瀬を迎えます。大晦日には、年越しそばを食べますが、むかし、細かな金粉を集めるのに用いたそば粉を体内に取り入れることで、金運が良くなることを願います。大晦日翌日からの正月三が日には、おせち料理を食べて新年を迎えます。お正月には、お屠蘇で乾杯し、祝箸を用いてお雑煮を食べます。そして、1月7日には、七草粥を食べます。

お正月のおせち料理には、願い事や縁起をかつぐ意味合いがあります。例えば「れんこん」には一年の間、先を見通せるようにとの願いがこめられており、「煮豆」にはまめに働くようにと願い、「かずのこ」には子孫繁栄を願い、「昆布」は喜びが多いことを願います。

また、お雑煮や焼きもちとして食べるおもちは、粘り強い人生を送ること、そしてお雑煮のだし汁は、「かつおぶし」からだしを取ります。この「かつおぶし」には、様々な局面で「勝つ」ようにとの願いが込められています。

このように、おせち料理やお雑煮を食べることで、自然の持つ力を身体に取り入れています。