新型コロナウイルスによる感染拡大は、減少傾向にありますが、まだいつ増加に転ずるかはわかりません。マスクをつけるなど簡単にできる基本的な防御方は継続が望ましいと思われます。

春になりこの時期ならではの野菜や山菜が店頭に並びます。アスパラガスもこの時期に旬を迎えます。アスパラガスには、グリーンアスパラガスの他にホワイトアスパラガスがあります。これらは同じ植物ですが、栽培方法が異なります。盛土をして光を当てないように栽培するとホワイトアスパラガスになり、一方、光を当てる栽培方法によりグリーンアスパラガスを作ります。日本では主にグリーンアスパラガスが食されていますが、ドイツではホワイトアスパラガスが強壮剤として食べられているようです。

アスパラガスの栽培方法ですが、種子から栽培する場合、1年目は収穫せず、苗を育てます。茎が伸び、細かい葉が広がりますが、地下では、株が大きくなっています。地下茎が発達し、2年目以降から毎年、地上に伸びてきた若い茎を収穫し、数年間は収穫を続けることができるようです。プランターでも栽培することができるようですので、自分で栽培して採りたてを味わうのもいいかもしれません。

アスパラガスはユリ科の植物で学名をAsparagus officinalisといい、同属植物にクサスギカズラAsparagus cochinchinensis があります。クサスギカズラの根が生薬「天門冬」として用いられ、鎮咳、強壮薬となり、処方では清肺湯、滋陰降火湯に配合されています。