新型コロナに対して、行動制限が緩和された日々を迎えています。3年ぶりに各地でイベントやお祭りが開催され、また観光地も賑わいを取り戻しつつあります。一方で、再び世界各地で新たな変異株が出現しており、マスクなしで街中を歩く人を見ると少し怖い気もします。流行の第8波の入り口にさしかかっているとも言われています。
前回に続き、ウナギに関するお話です。
ウナギの成長過程は、卵が孵化して、レプトセファルスという仔魚になり、その後、幼魚のシラスウナギになり、成魚のウナギになります。ウナギの産卵場所は、これまで長い間、解明されていませんでした。
日本で食されているニホンウナギについては、日本の南約3000kmの地点で産卵しているのが、近年ようやく発見されました。卵から孵化したレプトセファルスという仔魚は、透明で平たく細長い葉のような形をしており、海流とともに日本の近海にやってきます。ウナギが生息する場所は、汽水域と呼ばれる海水と淡水が入り混じった場所です。この汽水域の部分で最終的に大きくなると考えられます。