新型コロナウイルス感染症の患者数が、ここにきて再び増加し始めています。またインフルエンザによる感染も最近報告されています。感染防止にマスクは有効ですが、暑い夏の時期、マスクの着用は熱中症になる危険もあるため、適切に使用することが大切です。

さて、現在いろいろな場所で蜂蜜を取るために養蜂が行われています。日本では主にセイヨウミツバチとニホンミツバチが養蜂に用いられますが、養蜂のしやすさから、セイヨウミツバチが多く用いられます。

日本で行われている養蜂では、1つの巣箱に1匹の女王蜂とおよそ2万匹の働き蜂が住んでいます。働き蜂は巣箱から約3キロメートルの範囲に咲いている花の蜜を集めます。集めた蜂蜜は口うつしで別のミツバチに渡されます。渡された蜂蜜の糖度は20度から最終的におよそ75度にまで高くなります。

蜂蜜は生薬として、「石蜜」の原名で『神農本草経』の上品に収載されています。「心腹の邪気、諸驚癇痙を主る。五臓の諸不足を安んじ、気を益し、中を補い、痛みを止め、毒を解し、衆病を除き,百薬を和す。」とあります。

八味地黄丸や桂枝茯苓丸などの丸剤を作る場合に、蜂蜜は用いられます。百薬を和すと『神農本草経』に記載されていることからも丸薬をまとめるのに用いられています。