新型コロナウイルスによる感染拡大は少しずつ減少傾向にあるものの、引き続き予断を許さない状況にあります。小さな子供たちに常にマスクをつけさせるかどうかが問題となっています。またロシアのウクライナへの侵攻が続いているのも大きな問題です。
さて、夏も近づく八十八夜の調べで有名な「新茶」が採れる季節となりました。この時期に採ったものが新茶(一番茶)と呼ばれて、高い値段で取り引きされ、この一番茶が最も美味しいものです。その後、出てくる柔らかい芽が二番茶や三番茶として扱われます。
お茶はツバキ科のチャノキの葉に由来し、カフェインやテオフィリンなどのアルカロイド成分を含んでいます。これらの成分には眠気を抑えることが知られています。
お茶の製造では、葉は収穫後の発酵過程が知られています。発酵の程度によって、「不発酵茶」、「発酵茶」、「半発酵茶」があります。日本で主流の緑茶は「不発酵茶」で、収穫後に蒸すなど加熱をしてまったく発酵させないで製造します。紅茶は、完全に発酵させてお茶の色も赤くなった「発酵茶」です。「半発酵茶」は中国の烏龍茶で、酵素による発酵を途中で止めて作られます。
日本でも、最近では葉に傷をつけた状態で12時間程度だけ発酵させる「半発酵茶」を作る取り組みがされています。「半発酵茶」は少し発酵をした形になるため、緑茶とは色や香りが少し変わるようです。
中国では、樹齢数百年を経た古木が、雲南省の各地に今も生えています。茶色と言う色から考えると、昔のお茶は「発酵茶」を煮出して使用していたのでしょうか。