新型コロナウイルスによる感染症が広がってから、今年は3年ぶりに行動制限のないゴールデンウィークを迎えました。この期間中における人の交流の多さが今後どのように影響するのか気がかりです。
さて、生で食べても美味しく、また釜揚げしたものを食べても美味しいものに「シラス」があります。シラスの旬は春と秋と言われます。シラスは、少なくとも3種類のイワシの稚魚の集団です。カタクチイワシ、マイワシ、ウルメイワシの3種類からなり、それぞれ形態が少しずつ異なります。カタクチイワシはパリパリとした食感があり、マイワシとウルメイワシは脂がのっているという特徴があります。また海水温の違いによって、獲れるシラスが異なります。春先にはマイワシ由来のシラス、その後にカタクチイワシ由来のシラスが獲れます。地球規模での異常気象のためか、ここ最近は潮流が蛇行していることから、今年の漁獲量は少ないそうです。
シラスは、ゆでた後に干さないものを「釜揚げシラス」と呼び、風に当てる程度に少しだけ干したものを「シラス干し」といい、半日程度干してしっかりと乾燥させたものを「ちりめんじゃこ」と呼びます。鮮度の良いシラスをゆでるとひらがなの「し」の字の形になります。