新型コロナウイルスに関して、南アフリカをはじめ世界各地で、オミクロン株と呼ばれる新たな変異株が見つかり、今後注視していく必要があるとされています。ワクチンに関しては、まだ全世界の人間が全員打ち終わった訳ではないですが、日本では高齢者を中心として3回目の接種となるブースター接種の必要性が議論されています。 

さて、日に日に寒い日が多くなってきました。ドイツなど北欧の国々では、クリスマスが近づいてくると、ホットワインと呼ばれる飲みものを飲んで身体を温めます。文字通り、ワインを温めたものを飲むのですが、高級なワインで作る必要も無く、ワインには赤ワインが多く用いられるものの、白ワインを用いることもできます。これらワインを温める際にシナモンやクローブなどの数種類の生薬を入れてホットワインを作ります。この時に使用される生薬はシナモン(桂皮)やクローブ(丁子)、ジンジャー(生姜)など漢方医学で「辛・温」の薬味薬性を持つ、つまり身体を温めるような作用を持つ生薬が用いられます。ホットワインには、このような香辛料(スパイス)以外にも、フルーツ(オレンジやレモンなどの柑橘系)を入れることが多いようです。 

日本でも寒くなると、日本酒を温めて熱燗としたり、おでんを食べて身体を温めたりするのと少し似ていますね。