新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着き、緊急事態宣言が解除されました。飲食店の時短営業が解除され、街中の人出も多くなっています。人々は、再拡大を懸念しながら、感染防止につとめています。引き続き静かに自宅で過ごしたり、外出も遠くまでは行かず、近隣の公園で植物や鳥を観察したりしながら、深まりゆく秋を楽しむ人が多いようです。

この時期に庭園で見かける植物にツワブキがあります。江戸時代から盛んに栽培され、花が少なくなる10月から12月にかけて、黄色の花を咲かせます。花のない時期は葉を楽しむことができます。葉は常緑で光沢があり、班がはいったものや縮れたものなどが庭を彩ります。緑色の葉に黄緑色の丸い班が入った「星班」は趣があります。薬用としては、日本では民間的に、葉を火で炙ったり、揉んで柔らかくし、腫れ物や湿疹、切り傷に貼って用いたりします。

一方、自宅での秋の楽しみ方として、干し柿を作るのはいかがでしょうか。干し柿は渋柿から渋をぬいて、冬場に食べる保存食となります。干し柿をつくる際に、先ず渋柿の皮をむきますが、この時に蔕と枝を少し残すようにします。その部分にひもを括り付け軒先などに干します。渋柿は干すと程よい甘さになります。和菓子の世界では、「和菓子の甘さは干し柿をもって最上とする」という言葉があり、干し柿の甘さを和菓子の基準として、この甘さを超えてはいけないと言われています。