新型コロナウイルスによる感染は、イギリスやフランス、スペインなど、ヨーロッパで再び拡大しています。日本においても、季節が冬に向かうにつれ、感染の拡大が懸念されており、先月末から徐々に、北海道や東京をはじめ各地で患者が増加傾向にあります。

今年は、感染防止のため、様々な行事が中止となり、季節感を感じることもなく、過ぎてしまいました。このような時には、身近に咲く花を眺めて秋の深まりを感じたいものです。

コスモスは初秋から晩秋にかけて咲く秋の植物です。主に観賞用として白やピンク、赤色などいろいろな花を咲かせます。コスモスはキク科のCosmos属の植物で、属名はギリシャ語の「Kosmos(飾り、美しい)」の意味に由来し、本属の花が美しいことにちなんでいます。

近年では休耕田や空き地、スキー場のゲレンデなどを中心に、大規模な栽培が行われています。コスモスは、背が高く、細い茎のため、風が少し吹くと、ゆらゆらと花がゆれます。また、比較的やせた土地で、日当たりが良く、水はけの良い土地を好みます。そのため、種をまいた後に、本葉が出てくれば比較的容易に栽培が可能です。種子には油脂が含まれていることから、採油が可能であったため、以前はコスモスの石鹸を作っていたこともあったようです。