気温が30度を超えるような日が続いています。気温が高い状態が続くと食物が傷みやすくなるため、食中毒の発生に気を付ける必要があります。食中毒を起こす原因には、カンピロバクター、サルモネラ、腸炎ビブリオ、O-157(腸管出血性大腸菌)、ウエルシュ菌、黄色ブドウ球菌など様々な細菌が知られています。

例えば、カンピロバクターは、鶏肉や牛肉から感染することが多い細菌です。感染力が強いのが特徴ですが、熱に弱い性質を持っています。そのため食中毒を予防するためには、まず食材を切る順番が大事です。先ず野菜を切った後に、肉類を切るなど順番に気を付ける必要があります。また肉や魚はよく火を通すことが大事です。

また、一般的に、調理をする前には手をよく洗うことも重要です。流水でしっかりと汚れを洗い流した後で、石けんを用いて指先や指と指の間などしっかりと洗う必要があります。食中毒には予防が第一です。

日本では、食中毒の予防として、生姜、紫蘇、みょうが、わさびなどを食事の添え物として利用してきました。また、大根おろしや梅干しも食中毒予防にの効果があります。これらは、主に魚を食べる場合に用いられ、伝統的に魚を食べてきた日本の食文化とも重なっています。一方、牛や豚などの肉を食する場合には、主に肉類を食する国で利用されてきた胡椒などの香辛料を上手に使用する必要があるようです。しかし何といっても、夏場は食物が傷みやすいことから、新鮮なうちに食することが重要です。