寒波が去り,日増しに温かくなっていることを感じる朝を迎え,ほっとする気持ちと同時に・・・。

そういえば,ここ数日前より感じる顔の痒さ。

花粉症の発症を予感しています。

3月に入り,花粉の飛散が確認され,その量はそろそろ多くなるらしい。

花粉症の主なアレルゲンは,この時期のスギ,シラカバ,ハンノキなど,初夏のカモガヤなどイネ科植物,秋のブタクサ、ヨモギなどキク科植物、カナムグラなどクワ科植物の花粉が知られています。

特にこの季節,花粉に対する印象はといえば,「悪い」とする方が多いのではないでしょうか。しかし,花粉の中には,ヒトや動物にとって有用なものもあります。

『古事記』に記される神話の中に,大国主命が,毛皮を剥がれた白兎に「・・・・・その川口に生えているガマの花粉を敷き散らしてその上に寝転べば、お前の体はきっと治るだろう」と。

ガマの花粉は,生薬名は蒲黄(ホオウ)と称され,止血作用を有し,古来,外傷、痔、火傷、鼻出血などに外用され、吐血、血便、子宮出血や通経、下腹部痛に内服される生薬です。

花粉症はつらく,原因となる花粉は憎いのですが。

なんとも思いは複雑です。

花粉症の軽減を目指し,今から出来る限り気をつけようと思います。