3月も半ばを過ぎ、卒業式を終え、転勤の内示がでると大人も子供もざわざわと
動き始めます。
温かい日中は、ついウトウトとなりがちです。
しかし、夜になればまだ肌寒く、油断していると風邪引き状態に陥りやすい。
それが「春」なのでしょう。
ひとはそれぞれに、春の感じ方はさまざまです。
私は、顔が痒くなることで季節の変わり目を実感します。今年はすでに痒くなりました。
ふっ。と山を見れば、茶色の山肌に淡い桃色と緑がかった黄白色の部分が、
ぼんやり?ほんのり?或いは、ほんわか?と目に入ってきました。
それは、2種類の桜でした。
山地にあるサクラ類の樹皮は「オウヒ」という名前で、ボクソク(クヌギなどの樹皮)の
代用として「十味敗毒湯」に配合される生薬です。「十味敗毒湯」は、血液や病変細胞
組織の中毒症状を解毒し体外に排出させる処方とされ、皮膚の赤みやカユミを発散し、
腫れや化膿をおさえ、また、そのようになりやすい体質を改善するといわれています。