ベランダから外を見下ろすと下の家の軒下に柿・柿・柿・・・・・
と50個くらいの柿がぶら下がっていました。
渋柿の皮を剥ぎ、寒いところで風にさらしジワジワと渋を抜いている途中のようです。
しばらくすると、乾燥し、その後手で揉み、再び乾燥させます。
すると果肉の糖液が表面にしみ出て、乾くと白い粉をふいたようになります。
この白い果粉は、砂糖のない昔、中国ではかき集められて砂糖代わりに使われました。
これは「柿霜」といわれ、清熱し、潤す作用があります。
干した柿は『延喜式』に祭礼用の菓子として記載され、貯蔵が可能だったことから、飢饉の
ときには非常食として用いられたそうです。
柿の蔕は「柿帯」といいますが、しゃっくり止めで有名です。