「寒の水」 |
カレンダーの印によって、母達の味噌作りが近づいていることを知りました。 |
「寒の水は腐らなくていいんだよ。健康にいいんだよ。」と母は話してくれます。 |
「寒」は、二十四節気の小寒から大寒を含み、節分の前日までの約1ヶ月間(1月6日頃〜2月3日頃) |
で、一年中でもっとも寒い時期です。 |
この時期の水は、雑菌が少ないとされ、各地で味噌、醤油、酒づくりなどに利用され、餅をつくる地方もあります。 |
古来中国では、節気水という言葉があり、 |
寒露、冬至、小寒、大寒の水は、五臓を滋補し、痰火、積聚、虫毒の諸丹、丸薬をつくるには、 |
これでつくるとよい。とされています。 |
そのうちにカレンダーの印の日がやって来て、母は「家族の健康のため。」と言って、いそいそと味噌造 |
り会場へと出かけていくことでしょう。 |